快適さと省エネを実現するエコリフォーム

地球温暖化対策のため、世界的規模で二酸化炭素削減の取り組みが進んでいます。日本においても、省エネを高めるエコリフォームの普及が始まり、2020年には新築住宅の省エネ義務化の実施も決まりました。住宅業界にまで省エネの波は押し寄せていますが、今回はこのエコリフォームについてそのポイントを詳しく見ていきましょう。

省エネを考えた上手なリフォーム

省エネ設備で大きな効果を発するのが、節水トイレです。ひと昔前のトイレは大洗浄に約10L以上もの水を使用していましたが、最近の節水トイレは4Lほどの使用量でカバーできます。そのため、節水トイレに換えるだけでもかなりの節水が可能になるでしょう。また、近年推進されている太陽光発電システムでは余った電力を売ることができるため、電気代の節約にもなります。加えて、お風呂場の周囲に断熱材を貼った高断熱タイプの浴槽も省エネ設備と言えます。というのも、張ったお湯が冷めにくい構造になっていますので、ガス代の節約になるからです。

そして、エコ度を上げるリフォームの工夫としては風の抜け道を作ったり、トップライトの設置などが挙げられます。風の通り道に関しては、家全体に流れる風向きを考えて窓を上手く設計し、排気までの通り道を家の中に作ることで自然換気をスムーズに行えるようにします。特にエアコンを利用するシーズンは風通しが格段に良くなるため、エアコンの使用頻度を抑えられるというメリットがあります。トップライトの設置が効果的なのが北向きの部屋です。トップライトは普通の窓のおよそ3倍もの採光量がありますので、昼間は照明を点ける必要がなくなるでしょう。