北海道と沖縄のリフォームの着目点ややり方の違い

リフォームをしたいと思う場合、おしゃれに見える外観や室内を意識するのは当然です。それでも、素敵に見えることに増して大切なのが、住み心地や居心地の良さです。その点は、北海道と沖縄、それぞれでリフォームする場合の違いに注意すると理解しやすいことでしょう。こちらでは、雪対策が必要な北海道と台風の影響を考慮する沖縄でのリフォームのやり方の違いを考えます。

気候の違いはリフォームに大きく影響する

北海道では、リフォームを行う場合に寒冷地であることを意識したり、雪の影響を考えた対策をすることが必要になります。地域によって異なりますが、北海道では約半年ほど寒さが厳しく、根雪が残ることがあります。そのため、積雪による転倒や除雪作業の軽減、屋根にかかる雪の重みなどを考えて、リフォーム時にロードヒーティングや屋根融雪装置を取り入れることが一般的です。室内で快適に過ごせるよう床暖房を敷設したり、特にヒートショックが起きやすい浴室や洗面・脱衣室、トイレなどに暖房機能を持たせることが当たり前のように行われるようです。

対して沖縄では、暑さとともに台風を考えたリフォームが必要です。暑さが厳しくない地域では日差しが入り明るさを感じられる大きな窓が好まれますが、沖縄では、仮に窓を大きくしたとしても日差しを遮断するため屋根の庇を大きくして、光や熱の入り具合をコントロールします。また、沖縄では台風による横からの風の力を考えて補強壁を作ります。そのため、リフォームで家の構造を変更する際は、強度が落ちないよう注意したり、接合部分に専用の金物を設置することが大切です。さらに、湿気対策も重視され、屋根や床下などからも風が取り込めるようにリフォームすることが多くなっています。